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 米粉記事 

米粉ビジネス関西で膨らむ
小麦粉高騰で代替需要期待  

【掲載紙】 日本経済新聞
【発行日】 2008年7月5日(土)

新聞記事

【記事の内容】

小麦粉の価格高騰を背景に、代替材料となる米粉関連のビジネスが関西でも広がってきた。米粉対応のパン焼き器を増産したり、きめの細かい粉ができる製造機器や米粉そのものを拡販したりする動きが目立つ。今秋には小麦粉の再値上げも予想され、パン、めん、菓子など様々な分野で用途開発が進みそうだ。

三洋電機は今秋から米粉対応のパン焼き器を増産する。発売は5年前だが、小麦粉や関連商品の値上げが話題になるにつれ、需要が伸びている。2機種の実売価格はそれぞれ2万、3万前後。
生産を月2千-3千台に倍増させる。
米粉パンはもちもちした食感が特徴で、家電量販店も販売に力を入れる。パン焼き器を製造する子会社の三洋電機コンシューマーエレクトロニクスによると「米粉の品質やパンづくりの技術水準が上がってきたことも追い風になっている」(家電事業部)という。

米粉の製造機メーカーも対応に追われる。西村機械製作所(大阪府八尾市、西村卓朗社長)は今年度、業務用の米粉製造機の出荷を10台以上と見込んでいる。例年の2倍以上で、農協や加工食品会社などからの問い合わせが急増している。 小型の米粉製造機が主力の宝田工業(京都市、天野正明社長) も年4,5台だった販売が「今年は2倍以上になりそうだ」。大手食品機械メーカーへのOEM(相手先ブランドによる生産)供給も検討している。
片山製粉(八尾市、片山清司社長)は米粉の生産量を月150トンと前年同月比で2割増やした。パン用などの新規需要が増え、今秋からは食品スーパーへの出荷も予定している。 加藤粉体技術研究所(北海道小樽市、加藤進社長)はお好み焼き用の米粉を商品化し、関西で販売を始めた。米粉は小麦粉にあるグルテン成分がないため、一般に水と混ざりにくく粘り気が弱い。特殊なかくはん技術で米の粒子を結びつきやすくした。価格は薄力粉より2割高いが、話題性があるとみて関西のお好み焼き店を中心に年50トンの出荷を目指す。
江崎グリコも子会社を通じ、前年度の3倍、5千トンの米粉販売を見込む。 国内の米粉生産は年11万トン程度。小麦粉の約2%と少ないが、ここ数年はパンなど新たな用途向けの需要が増えつつある。かつて米粉でギョーザの皮づくりに挑戦したメーカーは「小麦粉価格がさらにあがれば改め製品開発を考える」。ニシカワ食品(兵庫県加古川市、西川隆雄社長)も「米粉対応はパンメーカーにとっても重要なテーマ」と話している。


小麦粉よりまだ高く 技術・用途の拡充カギ

米粉ビジネスが広がるかどうかのポイントの1つは消費者に評価される製品かどれだけ登場するかだ。
米粉は小麦粉に比べ、また5割から2倍近く高い。おいしさはもちろん、つかい勝手や日持ちを含めた「総合力」が問われる。
カギを握るのは良質な米粉や食品加工の技術だろう。例えば、上新粉など従来の米粉は粒子が粗く、パンや洋菓子作りには向いていない。微細粉化の技術が進み、パン・めんなどの製造ノウハウが蓄積すれば、製品の日持ちも改善し、スーパーなど店頭での扱いが増えると見られる。
農林水産省も米粉を小麦粉に混ぜることなどで米消費の拡大につながると期待する。「今の農地や米作が持つ資源、知恵をフル活用したい」(食料部計画課)という。
世界的な需給や価格動向などの不確定な要素はあるが、技術力のある大手企業が参入が増えれば、家庭から外食産業まで米粉関連の市場が拡大する可能性はある。 (編集委員 山形健介)

【この記事で取り上げられた製品】

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