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穀検 『米粉安心システム』
導入企業に訊く

【掲載紙】 米麦日報
【発行日】 2009年4月9日(木)

新聞記事

【記事の内容】

「一つの価値と期待」手あげ4社のうち、3社が西村機械の湿式気流粉砕
 
(財)日本穀物検定協会(濱口義曠会長)が今月からスタートした「米粉の安心システム」。製粉会社からサンプル採取した米粉の情報をパソコンや携帯電話から消費者やユーザーが閲覧できる仕組みだが、穀検ではすでに多数の製粉会社が手を挙げているとしており、体制が整えば来月にも情報提供の構え。
導入を検討している企業(団体)のうち、これまで名前が挙がっているのは、新潟製粉㈱、片山製粉㈱、㈱アクティブ哲西、JA土佐れいほくの4つ。新潟製粉㈱は特許技術をもとにした酸素処理、2段階製粉を行い、農水省の支援事業「農山漁村活性化プロジェクト」を活用し て、設備の増設中。すでに、プラントはスカイ・エンジニアリング㈱(新潟県胎内市)に発注が決まっており、増設分(1,980t)も特許の製粉法を使用するとしている。

特徴的なものは、残りの3企業(団体)で、いずれも㈱西村機械製作所(大阪府八尾市、西村卓朗)の気流粉砕機を導入している点で、澱粉損傷の少ない製粉として「安心システムの導入が、製粉特性をアピールするきっかけになれば」と声を揃える。本紙では、上記4社に安心システムへの期待と今後の事業展望を聞いた。

■[新潟製粉㈱]新規需要米100ha利用へ
(新設備も)製粉法は、酵素処理、2段階製粉を採用。「原料の問題は心配だが、全農新潟本部が積極的で、現物弁済米が(来年の今頃には)なくなっても、対応できるぐらいにはなると思う。

新規需要米は、需要先がなかったら作れないというのもわかるが、もう少し協力してくれるよう県庁にも要請した。新潟市などは10aあたり2万円を追加で出すところもある(予算額1億4,000~5,000万円ほど)。21年産はそれでも胎内市だけで100ha、全農を通してもらうことになっている」とする。穀検の安心システムは「ひとつの価値。粉を買ってもらう段階での求められる安全性が上がってきている。逆に良さを出していこうということ」としている。

■[片山製粉㈱]全量対応へサンプル採取
米粉製粉企業としての歴史は長く、パイオニア的な存在。近畿米粉推進協議会の中枢として、米粉普及に長く携わってきた。片山清司社長は、「(安心システムは)経費はかかるが、安全、安心を(顧客からも)言われているため、導入することになった。サンプル採取には近く来る予定で、今後は毎月一回ほど」のペースになるだろう。製粉機は、(同じ大阪府八尾市と近いこともあり)㈱西村機械製作所の湿式・気流粉砕を使っている。安心システムは、業務用も含め、全量対応していきたい。扱い量は徐々に増えており、(今後)世間の人がどこまで安全安心を認めてくれるか。導入したからといって、値上げはできない。付加価値として定着してくれれば」とする。

■JA土佐れいほく特栽米を利用
08年度補正予算の農山漁村活性化プロジェクトを活用して、米粉の製粉プラント、パン生成設備などを建設。3月18日に落成式を行った。「合わせて1億円ほどで、今年から来年にかけても小袋のラインや、冷蔵庫など設備を増設する予定。国の補助と、県と市町村の補助が20%ある。製粉機は、㈱西村機械製作所。能力は時間80kgのラインで、日産500㎏。湿式を採用した。もともと澱粉損傷が少ないのが良いとの思いがあって、岡山(哲西町)でテストをした」とする。設備はこのほか「大阪の千里市にある(直売店)パン工房にも、パン生成設備を増設する予定。原料は高知から送って、関西の業務用はここから販売する」。

今後は、「加工食品を開発していきたい。うちではくず米とか砕米は使わない。21年産は休耕田を利用した新規需要米10ha・54t、品種は当面、既存のヒノヒカリ、アキツホだが、今後は多収のタカナリ、越のかおり(新潟県中央農総研・北陸研究センター、キヌヒカリ系)、村井79号(高知大・村井正之教授の開発、気候温暖化に対応した極晩生の水稲多収系統)を試験的に採用していく。基本的には特栽米を使いたいので、その分は高く買う。銘柄米の産地で、コメ作りへの意欲が強い。転作しても作りたいという思いがある。」

米粉を使った商品では、「冷凍うどんや、ラーメン、冷やし中華など、関西麺業㈱(高知県高知市八反町、門田忠一会長、門田英一社長)が開発したものがあり、うちはそこへ原料を提供する。1つの産業として雇用計画もあり、自給率向上など期待がある。ここらは湿田なので、転作は米を作りたい」とも。米粉は初めてだが、「小袋の米粉やミックス粉も作り、生協やスーパーで販売するつもり。県内では、業務用、パン、菓子屋、給食でも取引が始まった」としている。用途は「粒度でなく成分(品種)で調節。タカナリはパン用、越のかおりは麺用。工場は3名で、パン生成に5名。新規雇用や企業化も考えている」。穀検の安心システムへは「原料に特栽を使いたいので、澱粉損傷などデータとして証明する安全安心(の担保)は大きい。今は設備を調整中。きっちりしたら導入したい」とする。

■㈱アクティブ哲西 販路拡大へ期待
岡山県の旧哲西町、道の駅「鯉が窪」の指定管理会社で、㈱西村機械製作所の米粉プラント第1号導入先。岡崎太郎専務は、「平成17年3月から(製粉を)開始しているが、まだ稼働率が低い。原料は新見市(旧哲西町)の米と昨年暮れから現物弁済米も使っている。JAと契約して20t使いたい旨を伝えているが、新規需要米がどこまで進むか。20年度で扱い量は35t、うち委託製粉が半分。能力は時間60kgのものを入れており、年間80tほどはできる。パン用の粉がほとんど。製品は埼玉にもいっている」とする。同社は、レストラン、売店も経営しており、米粉パンを売る「米工房」自体は、「平成17年に売上1,000万から始まり、毎年1,000万ずつ増加、20年度はまだわからないが3,500万円はいくだろう」としている。道の駅自体の従業員は、パン屋12名、㈱アクティブ哲西でパートを入れて12名。「(安心システムは)正式には加入していないが検討はしている。安心、安全の米を普及できれば、販路も増えてくるはず」と期待する。

【この記事で取り上げられた製品】

新規米粉用気流式微粉砕機 スーパーパウダーミル

スーパーパウダーミルはでんぷん損傷を抑え、アルファ-化を防ぎ、水分調整やシャープな粒度に粉砕できます。湿式製粉も可能なです。

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