【掲載紙】 | 日本食糧新聞 |
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【発行日】 | 2009年4月10日(金) |
西村機械製作所は、米菓から和菓子、パンやスイーツなど幅広い用途に対応する、胴搗粉砕機やロール粉砕機など米粉粉砕設備のすべてを網羅している。中でもパンや麺、ケーキなどに向けた新規米粉用として、空気の高速気流による圧力変動で原料を高周波振動させ、自己粉砕させる気流粉砕機「スーパーパウダーミル」を展開。製粉ダメージが少なく微細粒の粉ができるため、米粉パンでも特に難しい食パンにも向いているほか、幅広いパンやケーキ、クッキーなどの原料用米粉を製造できるメリットがある。特にでんぷん損傷やアルファ化を防ぎ、水分を調整しシャープな粒度分布に粉砕できる点で高い評価を得ており、大型製粉工場でのシェアは高い。
同社では、新規米粉のさらなる裾野拡大を見越し今春、同シリーズのメリットはそのまま生かしながらも従来機より約20%コストを抑えた新型の「スーパーパウダーミル」を新発売した。湿式・乾式ともに対応すると同時に、ボルトの数を減らすことで機械内部の観音開きが可能となり、掃除しやすくした点も特徴だ。
同社は機器・設備の販売だけでなく、資材調達から設計・施工、メンテナンスまで総合的なエンジニアリングを行っている。さらに近畿米粉食品普及推進協議会に立ち上げ時から尽力し、パン教室や展示会などの活動を通じ、米粉の新規需要創出に努め、ユーザーをバックアップしている。