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 米粉記事 

「玄米粉にも挑戦」
栄養価などのメリットPR

【掲載紙】 米麦日報
【発行日】 2010年8月19日(木)



 

【記事の内容】

㈱西村機械製作所の西村卓朗社長(写真)はこのほど、本紙の単独インタビューに応え、今後の米粉普及には市場に根付く商品化が不可欠とするなど、展望を語った。
 新規用途の米粉は同社の製粉技術によって支えられてきた歴史があるが、価格、品質と共に、市場に根付くにはまだまだ課題も多い。同社では、技術改良に注力しており、このほど、米粉の付加価値を高める意味でも、玄米の米にも挑戦。同社の“湿式”気流粉砕機「スーパーパウダーミル」なら可能とし、すでに米処・新潟県南魚沼市の企業((有)大幸)では第一弾の取り組みを開始するという。大幸はもともと、設備工事業が本業だが、「魚沼産コシヒカリの米粉を活用したオリジナルの魚沼特産品の製造・販売」として、今年度、新潟県の経営革新計画承認企業にも認定されており、新規に米粉事業に参入する。白米、玄米、発芽玄米の米粉に挑戦する大幸の取組みは、今後の米粉業界にとっても大きな布石となり、玄米の栄養価という新たな付加価値を持った“新しい米粉”の登場となる。なお、㈱西村機械製作所は「近畿農業・農村6次産業倶楽部」のメンバーとして、米粉を通じた地域の活性化にも尽力している。以下、西村社長の展望を紹介する。

<市場に根付く商品化へ>
展示会には、話があれば積極的に参加してきた。今では、全国に新しい新規用途の業界が出ている。これからも普及へ向けて、新商品を開発していかないといけない。小麦粉で出来るものは、米粉でもすでにレシピは出来ている。ただ、「米粉でも出来ます」ではなく、市場に根付くには、まだ弱い。米粉パンは、学校給食で始まったが、麺、パスタなど、もっと商品化を進めていかないといけない。米粉の名前はメジャーになったが、本当の意味で、これからが実際の中身として商品化を進め、流通で支持されるようにする。それが大きな宿題だろう。当社が米粉の開発に携わって、10年になる。この2~3年でようやくここまで来たが、商品を流通に乗せるように、裾野を広げるためには、コストを小麦粉並みにもっていかないといけない。小麦粉に追いつけ、追い越せ。
ただ、利点はあっても、川上から川下までやることは一杯ある。関係を強化して、商品化を進めないと、50万tの目標は桁違いのものだ。コメは国内で100%需要を賄える唯一の資源。政治も農業団体も、協力してやっていくことが大切ではないか。
ここまで10年やってきて、1つの小さな流れではなく、大きな川にしないといけない。
注目度が上がり、認知が進んでから、まだ3年。これからが大切。
そのためにも、新規用途だけでなく、和菓子用の上新粉など、コメ全体の品質を高めること。コメ離れを全体で食い止める。商品化がどんどん進んでいかないと小麦粉との価格差を埋めるのは難しい。用途という意味では、ロールケーキなどは定着、ヒットしている。麺も広いが、市場にはまだまだ無い。

<南魚沼で「玄米の米粉」第一号>
うちでは今、1つ付加価値を高める意味でも、玄米粉に挑戦している。GABAなど、栄養価が高いことを謳えるし、商品のアイテムが増える。まだ、粒度の調整や水分量、細かく研究する必要はあるが、食品業者へ加工までの提案をしていけるようにしたい。
 うちの気流粉砕機「スーパーパウダーミル」を使い、湿式でやれば、澱粉損傷も少なく、玄米でも粉にすることは可能だ。実はすでに、新潟の南魚沼市の企業で(有)大幸には、湿式の粉砕機を導入し、白米、玄米、発芽玄米と3種の粉を作る計画だ。「日本一の米で粉を作りたい」と意欲的で、弊社でも玄米は第一号となり、サポートしていきたい。9月には竣工し、10月には稼働する予定。発芽玄米などは特に、菌の増殖があり、処理が難しいが、何とかクリアしていきたい。

 

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