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 玄米製粉機に引合い
「小型化で幅広いニーズ」

【掲載紙】 商経アドバイス
【発行日】 2011年1月11(火)

【記事の内容】

米粉製粉装置のパイオニア・㈱西村機械製作所(大阪府八尾市、☎072・991・2461)は今年度、湿式による玄米製粉機を開発した。積極的なPRと相まって引き合いが急増し、すでに今年度中の設置を目指して数件の注文が寄せられている。小麦粉よりコストが高くなるという米粉の短所を、「玄米」の健康イメージで補おうとの狙いは、今後の米粉業界のひとつの流れをなすものとみられる。
 同社は製品の米粉の品質にこだわり。デンプン損傷率が低い湿式製粉で技術を磨いてきた。同社の製粉装置「スーパーパウダーミル」は、一般的な乾式製粉をはるかに下回るデンプン損傷率「5%以下」を誇る。
 粉砕工程に入る前に、原料米に水分を含ませることで製粉時に発生する熱ダメージを軽減させるわけだが、白米では容易に水分を浸透させられるものの、一般的な方法では玄米だと水分吸収だけで丸一日かかってしまう。これを独自の技術で克服し、精米と同程度の短時間で水分吸収を可能にさせたものだ。
 また玄米のままで製粉できるため、米粉の栄養価も優れているほか、白米製粉に比べると、搗精作業の時間も手間も省ける。歩留りも目減りしない。赤米などの有色素米も色の特徴を生かせるほか、アントシアニンなどの独自の成分を損なわないで済む。パンなどにすると、焼きあがりに玄米の香ばしい香りが楽しめる。最新機は、玄米・白米のどちらでも兼用できる。
 スーパーパウダーミルで製粉した米粉の主な特徴は次の通り。

  1. ①米粉が一定の粒度を保っているため、ムラがなく歩留まりが良い

  2. ②製粉時の穀温上昇が抑えられるため、米粉の課題であるアルファ化が起きない。

  3. ③原料米の硬度を和らげてから粉砕するため、ダメージの少ない粉に仕上がり、デンプンが損傷しない

  4. ④一定の含水分値に整えるため品質が安定する

  5. ⑤ユーザーのニーズに合わせて乾式製粉にも切り替え可能。

さらに粉砕機の小型化にも成功した。これまでは時間当たり80㌔製粉が最小タイプだったが、30㌔タイプも開発した。これにより、「最初は少量から取り組みたい」とか「研究開発段階から独自の機械で取り組みたい」などのニーズにも対応できるようになった。製粉装置・プラントのコアの部分である粉砕機が小型化したことで、前後の浸漬機や乾燥機も小型化でき、全体としてこれまでの80㌔タイプより5割強のコストに初期投資を抑えられるようになった。

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