米粉ニュース

「バウムクーヘン提案、米粉活用コラボ出展」

【掲載紙】 商経アドバイス
【掲載日】 2017年4月20日(木)

 

【バウムクーヘン提案】

≪西村機械・不二商会米粉活用コラボ出展≫

 第1回関西次世代農業EXPOの一環として先ごろ開催された6次産業化EXPOに、㈱西村機械製作所(大阪府八尾市)が小型の米粉製粉機「フェアリーパウダーミル」を出展した。製パン製菓業のプロデュース・㈱不二商会(神戸市兵庫区)との共同出展で、米粉バウムクーヘンと小麦粉バウムクーヘンの食べ比べなども行った。
 アレルギー対策や健康面から注目される米粉について、農家・法人でも自家栽培したコメでパンや麺など米粉食品を作れるように超小型化した気流粉砕装置がフェアリーパウダーミルだ。デンプン損傷率3%以下という高品質の米粉ができ、1時間当たり5キロの少量製造も可能。粗めの米粉から超微細な米粉まで幅広い品質の物を作れる。
 不二商会のノウハウを得てバウムクーヘンを作れば、しっとりした食感が米粉にマッチする。米粉食品だが、硬くなりにくいため、贈答品としても最適だ。不二商会は、45年間にわたるバウムクーヘン製造・販売のトータルプロデュースの実績を誇る。菓子作りの基礎から研修が受けられ、メニュー提案、店舗演出、パッケージデザインに至るまで提案している。

≪地場産素材に地域の振興も≫

 西村機械は、大量に米粉を使うユーザーにはスーパーパウダーミルを提案し、6次化を考える個人農家や農業法人など小規模の所にはフェアリーパウダーミルを使って自社で栽培したコメの活用を提案する。不二商会も、贈答品を買うにもむかしからの和菓子屋ぐらいしかないような農村部などの地方都市には潜在的に洋菓子への需要があるとみており、しかも地元の農産物を素材に使えば、地域の役にも立てると考えている。地域振興の観点から両社のコラボ出展となった。
 開会中は多くの来場者が訪れ、「米粉を使いたい気持ちはあったが、具体的に何をすれば良いか分からなかった。バウムクーヘンでの活用例を見てイメージがわいた」「米粉にして、それで終わりではないことがよく分かった」「製品を作った上で、しかもおいしくないといけないことは分かっていたが、不二商会のように相談できる所をいままでは知らなかった」などの反響があったという。

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