チーム八尾米粉 万博でプレゼン 米粉と市の魅力を発信
| 【掲載】 | 日本食糧新聞 |
| 【掲載日】 | 2025年10月16日(木) |
チーム八尾米粉 万博でプレゼン
米粉と市の魅力を発信
ものづくりのまち・大阪府八尾市は、米粉製粉機メーカー、製粉会社、米粉を使用したスイーツ店やパン屋などが多く存在する。そこで「米粉の聖地」としての魅力発信を目的に、市内の米粉に関わる企業や店舗などで「チーム八尾米粉」を結成。9月7日、大阪・関西万博の人が主役のパビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」で、「八尾は米粉の聖地」をテーマに、活動の推進役・西村機械製作所の西村元樹社長を中心にメンバーが登壇し、プレゼンテーションを行った。チーム八尾米粉のメンバーは、米粉について「今、米粉が話題となり、新たな使い方や食べ方が広がり、需要が高まっている。背景に八尾発の新たな製粉方法があり、パンやスイーツ、たこ焼き・お好み焼きなど、小麦粉代替にも用途が広がっている」と紹介。「食事制限や健康志向の人のニーズを満たすことが可能」とした。
活動内容では「米粉に触れ、味わい、料理を作るなどの体験を通じて、米粉の良さを伝え、新需要を創造し、米粉消費拡大を目指すべく、八尾と米粉双方の魅力を発信している。同時に、消費者が安心して米粉を手に取ってもらえるよう、生産者や製造者の顔が見える関係を構築することで、農家収益拡大と食料安定供給への貢献という、高い目標も掲げている」と報告。
活動を国内外に広げるため「4月4日の『米粉の日』に加え、八尾市独自で8月1日を『やお米粉の日』に制定。11月19日には米粉聖地巡礼イベントを開催し、お店巡りや米粉について学ぶ・体験するなど多彩な催し物を用意している。26年には『第1回こめこ万博in大阪』を開催する予定」と宣言した。
米粉と大阪・関西万博との接点について西村社長は「アレルギーなど基礎疾患や食事制限がある人も、安心して選択することができ、長年コメを食べてきた日本人の体にも合うため、健康寿命延伸も期待できることから、『命かがやく未来社会のデザイン』という万博テーマと合致。さらに、アレルギーや国籍、宗教を超えて皆が同じ食事ができる点でも、われわれに白羽の矢が立ち、プレゼンにつながった」と胸を張る。
最後に、メンバーの多くがステージに上がり、米粉フォーエバーこと近畿経済産業局地域経済部地域連携推進課の田中崇仁課長補佐による、活動をイメージした自作自演ソング「Yao, Where Rice Becomes Magic」を全員で合唱し、会場を盛り上げた。(佐藤路登世)
