米粉ニュース

「コメ関連製品多数出展」

【掲載紙】 米穀新聞
【掲載日】 2017年4月13日(木)

【コメ関連製品多数出展】

≪第1回関西農業ワールド開催≫

 リードエグジビションジャパン㈱主催による西日本最大の農業総合展「第一回関西農業ワールド」が5~7日の三日間、インテックス大阪で開かれた。
 農業ワールドは2011年から毎年幕張メッセで開催されているもので、全国の生産者が最新の技術やサービスを直接比較検討することで農業の活性化につなげることが目的。5年間関東地区で開催することで出展企業数、来場者数も増えており、日本最大の農業展として評価も高まっている。今回の「第一回関西農業ワールド」では農業に関するあらゆる設備機器、製品、サービス等が一堂に集結、「第一回関西6次産業化EXPO」「第1回関西次世代農業EXPO」「第一回関西農業資材EXPO」の三つのエリアに分かれて250社が出展、西日本を中心とする全国から来場する生産者・団体、農業参入を検討する企業と出展社との間で活発な商談会が行われた。
 今週は「第一回関西6次産業化EXPO」を紹介、次週に「第一回関西次世代農業EXPO」と「第一回関西農業資材EXPO」を紹介する。本紙関連の主な出展は次の通り。

≪卓上型の米粉粉砕機、米穀店内に設置可能≫

 ▷㈱西村機械製作所(大阪府八尾市)=卓上型米粉粉砕機「フェアリーパウダーミル」を出品した。フェアリーパウダーミルは「平成二十六年ものづくり研究開発助成金」を利用して、大阪府立大学と共同で開発したもの。同機種は湿式の気流粉砕方式を利用したもので、米の水分率が27~28%と乾式より高めに保持できるため、デンプン損傷率を3%未満に抑えることが最大の特徴。従来の米粉粉砕機は工場単位がターゲットだったが、道の駅や小売店など小ロットでも対応するため、「FPM-150L型」(研究用ラボタイプ)と「FPM-150S型」(店舗用タイプ)を開発した。店舗用タイプの適応する食品は米粉パン、米粉ケーキ、米粉麺、調理加工用等。また、機種は横幅1メートル×奥行き50センチ×高さ80センチ+コントロールパネルと設置スペースもコンパクトで一般的な米穀店内に設置も可能だ。販売価格は研究用ラボタイプが400万円、店舗用タイプが450万円。今後の米粉活用法について同社・藤井達也氏は「地場産米の米粉と地域の名産品を利用して付加価値商品を開発して差別化につなげてほしい」と述べ、ブースに立ち寄った小売店、農協、食品メーカー担当者等にPRしていた。

≪西村機械とコラボ、米粉スイーツ開発≫

 ▷㈱不二商会(兵庫県神戸市兵庫区)=米粉を利用したバウムクーヘン製造機「バウムクーヘンオーブン」(FEK-3-6-TWIN)を出品した。バウムクーヘンは戦後ヨーロッパから神戸に伝来され、現在は単なる流行りのスイーツではなく、日本を代表する「ジャパニーズ・スイーツ」として浸透している。また、同社は製菓製パン業界ではバウムクーヘンオーブンメーカーとして関西では知られているが、設備としてハードウェアだけの提供だけではなく、菓子業界、新しくスイーツ業界に関わる企業に対して繁盛提案をトータル的にプロデュースしている。営業部セクションリーダー・大江一範氏は「西村機械製作所とは三年前からコラボしており、一年前に栃木県の道の駅・茂木でバウムクーヘン(挽き立て米粉スイーツ)をプロデュースしている。商品は米粉の粒子が細かいため、一般的なバウムクーヘンと比較してしっとりとして米が本来持つ甘みが生かされている。米粉のバウムクーヘンはブランド化にもつながるため、今後も西村機械製作所と連携して米粉バウムクーヘンの販売代理店を募集してきたい」と語っていた。

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