米粉ニュース

「フェアリーパウダーミル全国で米粉の町興し」

【掲載紙】 商経アドバイス
【掲載日】

2021年8月30日(月)

「フェアリーパウダーミル」 全国で米粉の町興し

 ㈱西村機械製作所
 地元産米などを使った米粉による町興しや、新規事業開拓が各地で盛んになっている。㈱西村機械製作所(大阪府八尾市)が開発した小型米粉製粉機「フェアリーパウダーミル(FPM)」の導入で初期投資が抑えられる上に、製粉の小ロット化にも対応できるなどのメリットが生まれている。同社には全国の幅広い業種の企業から問い合わせが寄せられている。
 FPMは、平成29年から今月までに全国に22件導入されている。先行した上位機「スーパーパウダーミル(SPM)」もこれまでに37件が導入された。
導入した職種は、道の駅やサービスエリア、コメ卸・小売、農業法人、IT企業、洋・和菓子店、製陶業など多岐にわたる。FPMはここ数年、毎年6~7台が設置されている。
 地元産米を米粉に加工し、京都の抹茶、栃木のユズ、北海道の牛乳やバター、特産品の果物や野菜などを挟んだり製粉化して生地に練り込んだパンやシフォンケーキ、焼き菓子、バウムクーヘンなどを商品化。観光客やインバウンド消費への販売、グルテンフリー市場への米粉輸出などに販路を広げている。赤米、黒米、低タンパク米などを使った米粉で小麦粉食品との差別化を図る例もある。
 米粉クッキーを詰め合わせてしゃれた陶器に詰めたギフト「陶箱クッキー」や、町の洋菓子店や商工会とのコラボでカステラやクッキーなどを開発して農家と製粉業と商店街が一体化した地域興し、店舗や直販所の新装開店の目玉商品としての米粉菓子などさまざまな事例が生まれている。とくに米粉バウムクーヘンは、米粉のしっとり感が生地に生まれ食感を高める上、日持ちがして作る場面が外からも見える点も集客効果と相まって、取り入れる事例が多い。
 FPM導入業者は平均すると、1日30キロ程度の原料米を使用している。好調な所では2台目の導入にも踏み切っている。投資額の2分の1から3分の2を自治体が用意したモノ作りの補助金や、新規事業開拓の補助金などで賄っている事例がほとんどだ。小資本の事業者でも地域興しに貢献できるほか、コロナ禍で減少した売り上げを補う新規事業としても注目されている。
 FPMは湿式気流製粉で、平均粉粒30ミクロンの細かな米粉を安定的に製造できる。デンプン損傷率もわずか3.2%に抑えられる。1時間当たり10キロ以下の少製粉も可能だ。設置場所も90センチ四方の床面と、1.3メートルの高さがあれば十分だ。

 西村機械には、これまでの米粉を使った成功事例のノウハウもある。FPMならではの小規模ゆえの小回りの良さを生かして、全国各地で米粉の町興しや事業の多角化が試みられている。

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