米粉ニュース

生米粉活用でビジネスを

 

【掲載】 日本食糧新聞
【掲載日】

2023年10月11日(水)

 

バウムクーヘンの提案 西村機械製作所

 西村機械製作所は、創業以来90年近く米粉製粉機を展開する中で、パンや洋菓子など新規米粉製粉技術にいち早く取り組み、湿式気流粉砕「スーパーパウダーミル」を開発。でんぷん損傷が少ない微粒砕米粉の製粉を可能にするとして業界スタンダードとなっている。近年は、卓上型ながらも同機と同等の高品質米粉が得られる「フェアリーパウダーミル」の開発に成功した。地元産原料米を自家製粉し最終製品を製造する6次産業化を提案する積極的な営業活動を推進し、地域活性化や農業振興につなげている。

 米粉に対する関心の高まりに加え、製造設備導入や商品開発に対して国が積極的に助成する中、米粉製粉機の販売は順調で、食品開発センターのような公共施設や農業高校など新たな販路も広がっている。

 中でもバウムクーヘンオーブンのトップメーカー・不二商会と協業し、フェアリーパウダーミルで得られる自家製粉生米粉を活用した地元産米バウムクーヘンビジネスを推奨しており、9月13日「米粉×バウムウエビナー」を共同開催した。まず、西村機械製作所から、米粉製粉や事業の取り組みについて説明したのち、不二商会の藤波哲也社長が「湿式米粉の強みを生かすスイーツビジネスで事業再構築・社会貢献につながるバウムクーヘンビジネスからの検証」をテーマに講演した。

 藤波社長はバウムクーヘンビジネスのパイオニアとして、製造機器はもとより事業化をコンサルティングしている。そこで異業種参入の考え方として、思いを消費者に伝え切ることが大切。成功の秘訣として①利益体質②強みを生かす③売上げに合わせた生産計画の重要性——について説明し、「湿式製粉の生米粉はバウムクーヘンと非常に相性が良く、多様な可能性がある」と強調。視聴した約50人から、多くの質問が寄せられた。

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