米粉ニュース

需要開拓へお米未来展

【掲載】 商経アドバイス
【掲載日】

2022年5月23日(月)

需要開拓へお米未来展
米粉ビジネス提案

◎西村機械が最新情報を発信
 (株)西村機械製作所(西村元樹社長、大阪府八尾市、☎072・991・2461)は、超小型気流粉砕米粉製粉機「フェアリーパウダーミル」と同機による各企業の米粉製品を出展した。
 同機は、超高速気流を発生させて米粒同士が適度な衝突を繰り返す自己粉砕方式。デンプンの細胞を損傷しないように細胞壁を引き剥がしながら細かい粒子と分離させることができ、粉砕熱によるデンプン損傷を軽減するため高品質な米粉を製造できる。小型化によって店舗や厨房に設置して自家製粉することが可能になった。
 乾燥しない「生米粉」として米粉パン、米粉洋菓子、米粉麺など市販の米粉ではできない汎用性と高品質が得られ、各地の特産品や付加価値の高い米粉食品の加工に最適。同機の販売実績は平成30年の発売から堅調に推移し、直近では年間10台に上っている。
 西村社長は「いま米粉に注目が集まっている。これまで米粉ビジネス参入を計画しながら実行に踏み切れなかった人が、小麦粉製品価格の値上げがあと押しとなって米粉ビジネスに踏み出すケースが増えている。米価下落を受けて生産者も米粉加工ビジネスへの関心を高めている」と説明する。
 同社のブースでは、同社米粉製粉機ユーザーが共同出展して各種米粉製品を紹介。グルテンフリー米粉パン開発の第一人者で米粉製品新技術アドバイザーを務める料理研究家・大塚せつ子氏による米粉料理のデモンストレーションを行いながら、最新の米粉情報を提供した。

◎西村社長が講演 可能性追求し 消費者PRへ
 西村社長は、プレゼンテーションステージで「生米粉を活用したグルテンフリー商材で地域活性化」と題して講演。▽米粉の種類▽米粉の製粉方法と米粉製粉機▽自家製粉用小型製粉機フェアリーパウダーミル▽自家製粉のメリット▽事例紹介(愛知県犬山市・(株)ココトモファーム)▽生米粉と自家製粉の優位性―について解説した。
 最後に西村社長は、「国造産米を普及させるため、製粉技術を通じて米粉の可能性を追求する。そのためは生産者と加工業者、流通業者と関係性を深め、消費者に対して積極的にPRしていく。そして全国各地の成功事例を横展開できるような活動も同時に共有する」意向を明らかにした。

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