米粉ニュース

FOOMAアワード受賞 米粉の製粉機で

【掲載】 農経しんぽう
【掲載日】

2022年6月20日(月)

FOOMAアワード受賞 米粉の製粉機で

 (株)西村機械製作所(大阪府八尾市松山町2の6の9)は7〜10の4日間、東京ビッグサイトで開催された「FOOMA JAPAN 2022」に出展し、米粉製粉機「フェアリーパウダーミル」などの米粉関連製品を出品したが、同製品がFOOMAアワード2022審査委員会賞を受賞した。
 地元のお米を米粉にしたい。その米粉を使った商品を考えたい。美味しいお米はあるのに、使いたいときに、使いたい量だけ手軽に米粉が作れる小型の米粉製粉機を作ってほしい、そんな多くの要望から同製品が誕生した。これまで米粉の製造には大がかりなプラントが必要だったが、同製品は工程をスリム化し省スペースな設計(幅830×奥行720×高さ1200ミリ)で価格も他大型機より安く、個人農家、小規模事業者が導入しゃすいのが強み。
 一般的な米粉製造機は、粉砕の際に水分値の高い粉を50度C前後の熱風にさらして乾燥させ、水分量を13%前後にする工程がある。同製品は乾燥工程をなくすことで省スペース・低価格を実現。また一般的な米粉の水分値が12%前後のところ、同製品で製造する生米粉の水分値は20〜25%。でんぷん損傷も低く、水分値が高い分しっとり感やもちもち感のある米粉製品ができる。
 自家製粉機を導入することで米を使った6次産業化の推進も期待できる。地域内で原料玄米供給から米粉製造まで一貫してでき、委託製粉では受けてもらえないような玄米、黒米への対応も可能。原料から全てを自家製粉することでアレルギー対応と明確に表示できる。
 食料安保、原材料高騰などの苦境に負けず、米粉で日本農業を盛り上げてくれる製品に注目が集まる。

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