米粉ニュース

米粉需要の拡大に向け製造強化

【掲載】 気づきと学びの6次産業化ニュース
【掲載日】

2022年11月1日(火)

必要な分だけ製粉でき、小さい店舗でも設置しやすい

株式会社西村機械製作所―代表取締役社長 西村元樹

 

大阪府八尾市内に本社と工場を構える西村機械製作所は、食品加工を製造する上で欠かせない素材を細かく砕く粉体機器を製造、販売している。食品加工において、機械工学、制御工学、計量といったさまざまな分野で高度な技術を有し、食品加工業界を支えている。

1934年の創業。米粉を中心に蕎麦、小麦粉、コーヒー豆、胡麻、香辛料、出汁の素といったさまざまな素材に対応する粉体機器を設計、製造してきた実績を持ち、約60人の社員のうち半分以上が設計、製造に携わる。

2020年8月に新工場を完成させた。タイに現場法人を置くほか、中国・上海にも事務所を設けている。

5年前に小規模な厨房でも設置しやすい標準サイズの半分程度の小型米粉製粉機「フェアリーパウダーミル」を開発したところ、個人経営の店舗や農業学校などから注文が相次ぎ、従来の製品の2倍のペースで売り上げを伸ばすヒット商品になった。

「小さな店舗でも高品質の米粉を必要な分だけ自分で製粉することができます。こだわりのパンやケーキづくりに活用していただけます」と西村元樹社長は話す。小麦粉に代わって今後、米粉の需要の高まりが予想される中、大きな手ごたえを感じている。

フェアリーパウダーミルへの操作盤はタッチパネル式、自動的に米をチャージする機能を備え、清掃やメンテナンスをしやすいように、工具を使わなくても分解できるよう設計している。西村社長は「農産物加工協会との連携を強化することで、ものづくり企業の強みを生かして生産農家をサポートしたい」と意欲を見せる。

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