米粉ニュース

【出展報告】POWREX 米粉ビジネスフェア 2012

2012.10.10

 2012年9月19日~21日の3日間東京ビックサイトでフードシステムショリューション2012のPOWREX2012が開催され、今年も弊社ブースを出展致しました。                             

来場者数

9月19日(水)

雨のち曇り

19,117名

 

9月20日(木)

晴れ 

22,887名

 

9月21日(金)

晴れ時々曇り 

24,494名

合計

 

 

66,558名

 厳しい残暑の中ではありましたが天候にも恵まれ、食品関係の企業様、団体、個人も含めたくさんの方に弊社ブースにお立ち寄り頂きました。誠にありがとうございました。
今年は、他業界の展示会も同会場内で開催していたので、その方々も弊社ブースに訪れ弊社粉砕機や、米粉について興味を示される方も多く、幅広い方々に米粉の事を知っていただけたのではないかと思います。

≪出展内容≫

【弊社ブースの全景】

 

【弊社粉砕機の説明を熱心に聞く来場者の方々】

 弊社ブースでは、新しいご提案として、ベーカリーショップや、道の駅、研究所等、 小スペースで設置可能な小型気流粉砕機を出展しました。


この小型スーパーパウダーミルユニットは、ラボ用等の小型小ロット機種で、ベーカリーショップなどでも使用できます。能力はMAX30kg/hr。なおかつ清掃性も向上しておりますので、発芽玄米や黒米などの古代米の製粉にも最適です。
乾燥装置不足で、湿式対応ですので、澱粉損傷率の低い生粉(水分25%前後)ができます。
澱粉損傷の低い生粉からパンや麺を作ることができ、その他商品開発用にもお使いいただく事ができるコンパクト設計です。

【SPM-R200ユニット写真】

特に、ベーカリーショップや道の駅対応として自家製粉が可能ですので、『どこにもないこだわりの米粉パン』をコンセプトにご案内しました。
一般的に、おいしいパンはもっちり食感や弾力性を生み、それでいて米の甘みを生かしたふっくらと大きく膨らんだ物が良いと言われています。その様なパンを作るには、澱粉損傷の低い製粉方法が必要となります。米粉を流通させる場合は、乾燥工程を設けなければなりませんが、パン屋さんでは乾燥工程は必要なく、水分の高い米粉(生粉)でもうまく水分調整を行えばおいしい米粉パンをつくることができます。乾燥による澱粉損傷の軽減、設備費の削減するメリットが生まれ、色々な産地・品種のお米を仕入れ米粉パンをつくることができます。


弊社ブースには、来場者から色々なお声をいただきました。【水分の高い米粉(生粉)で焼いたパン byコトブキベーキングマシーン様】

~パン屋さんからは~

・近くの農家さんのお米を使って米パンを作ろうと思うが、品質の高い米粉を自 家製粉できるのか。
・米粉パンを作るにはどんな米粉が向いているのか教えてほしい。

~農家さんからは~

・米粉パンに向く品種や等級について
・どうすれば美味しいパンができるのか
・自家製粉から美味しいパンを作りたい

等などたくさんのお声やご質問がありました。それらの米粉の疑問に小冊子を見ていただきながら、お応えしました。

【米粉製粉入門の冊子/07ページの上段のイラスト】

弊社ブースへお越しいただいた方に、お悩みの助けになる『米粉製粉入門』の小冊子を見ていただき、詳しい情報が載っていて、わかりやすい。と褒めていただきました。
冊子の内容は、弊社の湿式気流粉砕機をお勧めする理由や、米粉製粉とパン工房のイメージレイアウト、米粉パンが出来る過程、助成金等など知りたい情報がたくさん詰まっています。
米粉製粉入門の小冊子をご希望の方は、当HPのトップページの「資料のダウンロード」より資料請求できます。

言葉だけでは伝わりにくい湿式粉砕と乾式粉砕との米粉の違いを知ってもらう為、他社製粉の乾式気流粉砕機(75μm)と弊社湿式気流粉砕(35μm)の粉をならべ、実際に米粉を触って粒度の違いを体感していただける様なコーナーを設けました。

一見同じ米粉の様だと言われていた方も、手で触られると湿式粉砕と乾式粉砕では、こんなに粒度が違うのかと驚かれていました。もちろん湿式粉砕の粉はきめが細かい粉が出来ます。

また、澱粉損傷の違いについても見てわかりやすく展示しました。
乾式と湿式の米粉10gに対してそれぞれ水10gを加え混ぜると、湿式粉砕と乾式粉砕の違いが良く解ります。

 

【米粉10gを水10ccで練った比較  ※左が他社乾式気流粉砕 右が弊社湿式気流粉砕】

乾式製粉は、ドライの状態で製粉すると澱粉細胞がたくさん壊れているので、吸水は早いが保水力が弱い為、離水現象が起こる。結果として、吸水が少なくなり生地としてまとまらず、パン化工適正が落ちます。
一方、湿式製粉は、澱粉粒子を壊さずに微粉にします。米粒と同様の吸水率で一度吸水すると乾式の様に離水することがありません。澱粉損傷の程度によりパンの製パン特性が大きく変わります。
展示ブースに株式会社ケット科学研究所様、の米粉水分測定機を一緒にご案内しました。

ブースに来られた方は、よく知ってるよ。使わせてもらってます。等、既にご使用いただいている方も多かったです。
湿式製粉は、米粉の水分管理は欠かせません。湿式粉砕の工程では、洗米工程、浸漬工程、テンパリング工程と、米の水分値を測定する必要があります。
製造工程での水分測定をするタイミングが多い為、ハンディタイプで、数分で水分値を測定できる非常に便利な商品です。

【㈱ケット化学研究所製 米麦水分計 ライスタf】

また、この小型スーパーパウダーミルユニットは、試作開発など研究者向けとして
『数多くの用途へ対応できる粉砕機』をコンセプトに、ご案内しました。
・澱粉損傷を極限まで下げたい。
・微粉化したい。
・色々な品種のコメに対しての加工適性を見たい。
・付加価値の高い米粉の開発をしたい。
・生粉の発想に興味がある。
・澱粉損傷の低い米粉の加工特性を確かめたい。
と言ったご希望に添える粉砕機です。
乾式粉砕、湿式粉砕のどちらも対応可能な上、
米粉や他の穀物等幅広いテスト、研究に活躍します。
ぜひ、ご相談ください。
先ほどご紹介した『米粉製粉入門』には、米粉製造方法についての
資料も載せてあります。お役立て下さい。

弊社ブースでは、新潟県魚沼市の有限会社大幸様と滋賀県長浜市の丸栄製パン株式会社様の試食をしていただきました。

【試食と湿式気流粉砕機で製粉された商品達】

 丸栄製パン様の国内産小麦100%(ゆめちから50%+ニシノカオリ50%)のパンを試食して頂きました。
丸栄製パン様は、地元産の米粉・小麦粉を地域内で製粉・製パンし、100%地元産の穀物を学校給食の子供たちに食べてもらうという地産地消の取り組みをされています。
たくさんの方に試食頂き、安心安全でとてもおいしいとの評価をいただきました。
家族のお土産にするとお持ち帰りする方もいらっしゃいました。

有限会社大幸様からは今年の4月からインターネットでも発売している魚沼産の米粉100%『コパドーナツ』の次期新商品『朝ドーナツ』を試食していただきました。
『朝ドーナツ』は健康に良い発芽玄米を加工しやすい粉にして、作られたドーナツです。
美容健康によいギャバが含まれた栄養たっぷりの朝食を、手軽に取る事ができます。ホームベーカリーや、発芽玄米食パン、牛乳や豆乳に混ぜてスープにする等しても、摂取しやすいです。試食の他に発芽玄米焙煎粉のサンプルもご用意頂き、たくさんの方にお持ち帰り頂きました。この発芽玄米焙煎粉の関心は高く、こちらもどこで買えるのか、米粉製品もおいしくなったとたくさんのお声とお問い合わせをいただきました。訪れた方の反応が良かったです。他社にはない高付加価値があるという事が、実感できました。大幸の皆さまも応援に来てくださり、ブースを盛り上げていただきました。
この玄米を粉砕する製粉方法は、弊社独自の技術ですので、皆さまのお声はとても嬉しかったです。

上述の通り湿式気流粉砕機で粉砕できる米粉は白米だけではありません。玄米粉について少しご案内します。

玄米粉は、以前より流通している様ですが、粒子が粗く、粉として摂取するといった限定された栄養食品でした。玄米粉を食べやすい形に広めていくには、加工適性の高い品質に製粉することが必要です。それは、白米湿式製粉の技術(①澱粉損傷 ②粉砕粒度 ③菌の除去)に玄米の特性を加味した技術です。玄米は、白米に糠が被覆している状態なので、吸水に一昼夜程時間がかかり、製造時間がかかりすぎます。次工程のテンパリングにも影響してきます。それらの問題を解決する技術を確立し、昨年は複数の設備をさせていただき、他にはない高付加価値商品の開発をしていただいています。
製粉加工適性は従来の湿式米粉のまま、玄米の栄養素を残し、精米コストの削減や、歩留まりアップが出来る等メリットがたくさんあります。白米だけでなく発芽玄米などの高付加価値商品に興味ある方はぜひご連絡ください。サポート致します。

最後に、大幸様丸栄製パン様コトブキベーキングマシーン様ケット科学研究所様
ご協力いただきまして誠に有難うございました。

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